定価 :\ 2,990 (税込)
価格 :\ 2,361 (税込)
OFF :\ 629 (21%)
歌手 :ピーター・オトゥール
発売会社 :ソニー・ピクチャーズエンタテインメント
評価 :★★★★★ ( 8 のレビューがあります)
ジャンル :DVD
可能時期 :通常24時間以内に発送
ASIN :B000JVRTFY
日本映画もべらぼうにお金と時間を使って面白いものつくってほしい。
★★★★★20年ほど前、留学先のアメリカで再上映され、好評ロングラン中でした。いつもよりスクリーンの幕がどんどん左右に広がっていって、思わず席を2,3列後ろに移して観た記憶があります。クレジットロールで拍手が上がるのを聴いて、やはり映画はこの国に根ざしてるんだなと羨ましい思いでした。ビデオ、DVDとメディアは変わっても、この作品の中身は色褪せません。そう遠くない将来にまた、大画面で観れる時代が来ることを願ってます。デビット・リーンはコンラッドの「ノストローモ」を構想中だったと何かで読みましたが、是非、観たいものでした。
★★★★★雄大な自然と登場人物の個性を存分に描くカメラワークといい、輻輳するストリー展開といい、変わらぬ新鮮さを感ずる。テレビが大型化し、プロジェクタも普及した今日、是非みたい作品だ。
★★★★★ 画面の美しさ、壮大さはただ事ではない。いくらロケハンを十分にして絶好のロケーションを見つけても、凡庸な監督であればここまでの画面をフィルムの収めることは出来まい。静かな、そして灼熱の砂漠の場面、対照的にダイナミックなアカバ襲撃シーンなど観ている者を画面に惹きつける映像において、この映画に勝るものはない。
ただロレンスの人物像はやや神秘的で透明すぎると思う、もともと実在の彼は謎が多く、ピーター・オトゥールというエキセントリックな容姿の俳優を持ってきたことでなおさら、その実像は不明瞭になってしまっていることは否めないが、そこがリーンの狙いかもしれない。
最初に映画館でリバイバル上映を観た時には気づかなかったが、ロレンスの葬儀であまり面識がないロレンスを称えていた人物は、ボロボロの格好をして戻ってきたロレンスを張り倒す軍人だったことがDVDを観て判った。彼の業績を褒め称えているのが、うわべの格好だけで人を判断するような人間であったことは皮肉的で、おそらくロレンスの真の理解者など一人もいなかったであろうことを言いたかったのだと思う。
D・リーンはメロドラマにこそ真骨頂がある。従って背景の壮大さはメロドラマを引き立たせるものに過ぎない。特に大きな対立軸がある場合、例えば国家間、時代の潮目等が絡まるとよりメロドラマが引き立つのである。
この映画、壮大な背景描写はお見事。砂漠の幻想的表現は言うまでも無く、アカバ奇襲のダイナミズムに至ってはただ事ではない。
しかし、メロドラマが欠如しているのだ。またそれを演じる主人公もいない。まさにのっぺらぼうな作品なのである。
D・リーンは失敗作に終わるだろう事は、十分に自覚していた。従って積極的にこの作品を失敗作として露呈させることに心血を注いだのだ。失敗作とはそれを自覚しうる作家のみが正に失敗作として顕在化せしめる時に始めて可能になる、倒錯劇である。これは並みの作家では成しえることなど到底出来ない代物なのである。ロレンスの倒錯性とは、従ってこの失敗作の具現化された個性なのだ。
特に後半部の軍用列車の脱線転覆の堂々たる未完成ぶりはどうだ!本来ならば、クライマックスともいえる見せ場に出来たシーンを安易な編集で繋げているこの居直りが凄い!しかもこの後半に、山岳地帯に雪が舞うという、目を疑うシーンも出現する。この砂漠と蜃気楼の作品にである。しかしこの場面は、ロレンスの心象を描いていて秀逸である。と同時に次回作の『ジバゴ・・・』を予告しているかのような印象を受ける。『ジバゴ・・・』は既に始まっているのだ。