価格 :\ 1,890 (税込)
著者 :カーレド ホッセイニ
発売日 :2006-03
発売会社 :アーティストハウスパブリッシャーズ
評価 :★★★★☆ ( 6 のレビューがあります)
ジャンル :単行本
ASIN :4862340245
何ヶ国語にも訳された超ベストセラーですが、なぜだかわかりません。
原書と照らし合わせ翻訳の勉強がてら読んだのですが(翻訳がよかったので星二つ)
Goodreadsにのっていた,ソープオペラという評がぴったり。
これよりいい本はゴマンとありますよ。
アフガニスタンの裕福な家に生まれたアミールと、召使いの息子ハッサンは、幼い頃からの親友同士。だがアミールが12歳の冬、凧合戦の時に起きた事件をきっかけに、2人の友情は暗転する。その後アミールは、ソ連の侵攻によりアメリカに亡命、平穏な生活を送るが…38歳になった2001年の夏、思わぬ運命の転機を迎える。ハッサンを裏切った償いを決意し、タリバン支配下のアフガニスタンに戻るアミールだが…。
屈折した友情、ファーザー・コンプレックス、秘密と裏切り、良心の呵責と償いが複雑に織りなされた人間ドラマが、アフガニスタンの激動の歴史(1960〜70年代前半の平和な時代、王制転覆クーデター、ソ連の侵攻、内戦、タリバンの圧政)を軸に描かれる。
読むのが辛い箇所もあったが、とても良い話で、読んで良かったと思う。たとえ取り返しのつかない過ちを犯したとしても、人生は決して終わりではない…と勇気づけてくれる。過ちを償うのに遅きに失した感があろうとも、永遠に償わないよりはずっと良い。良心を持たない人間は苦しんだりはしない、自分で自分を許す事が大切だ…というフレーズにはジーンと来た。
また、著者はアフガニスタンで生まれ、アメリカに亡命した人物で、だからこそ描けるディテールが興味深かった。特に、アメリカではネタばらしは”犯罪”だが、アフガニスタンでは誰もが物語の結末を知りたがる…というカルチャー・ギャップがおもしろかった。
これはアフガニスタンだけにおこることではなく、世界全体に起こり得る民族間の問題、家族の問題を含んでいた。
子どものつらい状況が主人公の過去、そして新たに登場するソーラブの現状を訴えかけるような文章に涙が止まらなかった。
一筋の細い光がぜひこの登場人物達に届くように祈らずに入られない。
物語としてだけではなく、現在でも継続している世界の色々な問題を地球人としてどう考えるべきか、を考えさせられる小説であった。
とにかく一度読むべきです。アメリカ留学中の息子から薦められました。アフガニスタンでの民族紛争による戦争をかいま見る感じです。
今まで読んだ本の中でも若い人は是非読むべきだと思いました。
アフガニスタンの空に色とりどりの凧が舞う日、少年・アミールの心に罪の意識が宿る。裕福な家庭に育つ彼は、兄弟同然の召使の少年をが虐げられている現場を前に、足がすくんで何もできなかった。それどころか見ているだけで苦しくて彼を無理やり遠ざけた。良心の痛みに耐えかねるアミールの姿はむしろ健全だろう。しかし彼は、ソ連の侵攻を機に米国に亡命してからも、新天地で家庭を築いた後も、自分自身を苦しみから解放しない。やがて1本の電話が、彼を中東に呼び戻す。タリバンの凶行、飢えと貧困、子どもたちを取りまく劣悪な環境──報道ではない、生きている人々の辛苦がこの物語にはある。償いたいという一途な思いから、彼は生まれて初めて運命に逆らった。糸の切れた凧のように、屈託のない自分には二度と取り戻せない。けれど、凧を追うときと同じく全力で走ることができれば、再び少年の笑顔に会える。時を経てようやく肯定された子ども時代が清々しい。