価格 :\ 2,310 (税込)
著者 :島川 崇
発売日 :2002-06
発売会社 :同友館
評価 :★★★★★ ( 4 のレビューがあります)
ジャンル :単行本
可能時期 :通常24時間以内に発送
ASIN :4496033720
「観光立国」や「ビジットジャパンキャンペーン」などを巷で聞くようになった中、
未だ観光学という学問は日本ではまだまだ下火で
ちゃんと学ぼうと思っても学べる場所がほとんどないし、
それを教えられる世界を知る観光学者が少ないというのは悩ましい事だと感じていた。
そんな中にこの本と出会って、思わずこれだ!と叫びたくなった。
各国の観光対策の動向、観光学とは何か、何を目指すべきか、
とにかくてんこ盛りの内容だが、非常に読みやすく事例なども分かりやすい。
著者は政治を志していただけあって、国家戦略としての観光という大きな視点を持って書かれている所には目から鱗だった。
自治体観光課で村おこしに悩んでいる人だけでなく、
これから観光に関わっていこうと考えている人、
また、日本にとって重要な産業としての観光について新しい視点を持ちたい人など
色々な人の参考になる本だと思う。
私たちが思い描く「観光」とは全く違う概念がここに書かれている。私たちはなんて「観光」を狭義していたのだろう。本当に目から鱗が落ちた。観光学のみでなく、開発学、環境学、経営学の理論も取り上げられており、本当に「見所いっぱい」な本である。後半は具体例が多く、実践的な作品であることも評価を高くした一因だ。これから「観光」を勉強したいという方にお勧めの一冊。
★★★★★観光学、なんて学問は初耳だったけれど、この本を読むとなるほどそのような学問も成立するはずだと納得。・・・いまの日本にはかなり必要性の高い学問だといえるかも。で、学問学問、なんていうと堅苦しいようですが、「観光につける薬」というくだけた(?)タイトルに誘われて手を出した読者を裏切らない、面白さがあります。理論の部分は多少なりと難しいけれど、世界各地の観光地から、日本の田舎町まで観光に取り組む姿勢を取り上げてその成功失敗の理由を分析するあたりは本当に面白い!こういう視点から考えたら、寂れた田舎町も観光名所に変身させられるんじゃないかな・・・などと思わせてくれる一冊。旅行好きのあなたも、町おこしをするあなたも、新しい視点を手に入れたいあなたも、一読の価値ありありのお勧め本です!!
★★★★★本書は日本ではあまり聞き慣れない「観光学」の入門書として最適の書である。しかし、単なる学問分野の紹介に終わらず「サスティナブル・ツーリズム」という核となるコンセプトを提示し、これを複数のケースと併せて理論的にまとめられているところが、一つの特徴であろう。もちろん、誤解の多い観光用語の説明に多くのページが割かれていることからも、これらの正しい意味を一般教養として知っておくことも悪くない。さらに、後半の「提言」に至っては、かなり具体的なレベルにまで踏み込んでいるため、自治体の観光担当者や観光業に携わる実務家がハンドブック代わりに読んでも多くの示唆を得ることができる。ところが、その根底には、国家のアイデンティティを世界に発信していくという、国家戦略を描く必要性を謳っている。実に、欲張りな本である。しかし、全体に歯切れのいい文章で、肩が凝らずに読み通せるという配慮もなされている。誰もが読んで損のない一冊である。