価格 :\ 1,575 (税込)
著者 :加藤 英明, 山崎 尚志
発売日 :2008-03-07
発売会社 :東洋経済新報社
評価 :★★★★☆ ( 3 のレビューがあります)
ジャンル :単行本
可能時期 :通常24時間以内に発送
ASIN :4492043047
「試合の流れ」は本当にあるのか?送りバントやエンドラン、盗塁はそれぞれ有効な作戦か?大量得点した次の試合は往々にして点が入らない、のか?左対左は本当に良い選択か?サヨナラ勝ちをすると波に乗るのか?等々。野球を実際にやったり観たりした者なら何度も耳にした通説、ジンクス、勝利の方程式を、 2005年度プロ野球の全試合データを元に分析を試みた意欲的な書。結果的には、解説者が語るおなじみの通説やジンクスの多くが否定される結果となった。
データの絶対的少なさや分析のツメの甘さなど、異論反論の余地とツッコミどころは満載だが、こうした実証的見地から野球研究書が過去になかった点を思うと、これを機にどこかの機関で継続的な論証・考察を手がけてくれると、戦術面での球界発展につながる興味深い結果が導き出されるかも知れない。
最近は,日本の野球ファンの間でも話に上がる野球の統計学的データ。
そのデータを使って野球の通説を検証してみようという内容。
「チャンスの後にはピンチあり」,「試合の流れ」など
誰しも一度は聞いたことがあると思いますが,
それって本当に正しいの?というのです。
野球だけに限らずスポーツをやったことのある人であれば,
よく言われる通説が心理的に納得のいくものだと
感じたことのある人は少なくないと思います。
私もそうです。
データとして検証しにくい面もありますので,
通説にも正しい面はあるとは思いますが,
いままでと異なるデータからの視点で通説を逆手にとって
メンタルトレーニングするのもよいかもしれません。
これまでは通説という暗示にかけられた人達で野球をしていたわけですから,
ひとりだけデータ分析を取り入れていた野村監督はぼろもうけのように
やりやすかったでしょう。
しかし,これからは誰もが考えるわけですから,
それがどのようにデータに影響を及ぼすかも
楽しみで,さらなる進化に期待です。
本書はあくまでデータ解析で,簡単に検証しているだけなので,
それをどのようにチーム作り,チーム戦略にいかすかは,
自身で考えなければなりません。
すぐアメリカ野球に被れる最近の野球人が本書を読んで
専門家顔で話をしないことだけお願いしたいです。
『ラッキーセブンに点は入りやすい?』、なるほど納得の解説でした。データから洗い直し、そこにチーム事情、監督の心理をプラスすると・・・そういうことだったのか!!
『先頭打者に四球は禁物?』『延長戦は先攻後攻どっちが有利?』
野球の見方が変わって、開幕が待ち遠しいです。
常識に疑問を持ち、その当たり前と思っていたことを打ち破ったとき、また新しい世界が見えてくる。日本の野球も、旧い殻を脱ぎ捨て、世界中から憧れられるようにな存在になって欲しい。いいものはそのままに、常に新しいチャレンジを求めて。
データ使用方法としても、新鮮な発見がありました。
野球好きならずとも、楽しめる内容でした。
虎党の教授、掛布さんと一緒に解説してくれたら、めっちゃ楽しそうです。