価格 :\ 777 (税込)
著者 :渡邉美樹
発売日 :2008-04-23
発売会社 :祥伝社
評価 :★★★★☆ ( 7 のレビューがあります)
ジャンル :新書
可能時期 :通常24時間以内に発送
ASIN :4396111142
ワタナベさんは立派な人ですね。
惜しげもなく強運になれる法則を語ってくれていますが
これを実践できる人はなん%もいないでしょう。
佐川で働いていた経験や
つぼ八からの独立、コムスンの件・・・
著者の今までの半生を語りつつも
その中から法則を説明してくれています。
印象に残った言葉は
会社が生き残ることより大切なこと・・・
それは自分らしくあること。
ワタミがワタミらしさを失ったら
生き残る意味がない・・・
ということです。
まあ、それだけワタミさんが一本筋が通ってるから
いえる言葉ですが。
著者の考え方は首尾一貫している。
神様が応援したくなるような努力をすること。
原理原則をはずさない。
明るくて(あいさつをきちんとするなど)人との出会いがある。
心に一点の曇りもない。
とにかく著者の意志の強さを感じる。
自分だけではなく、周りのひとたちへの気遣いへの言葉で溢れている。
多少、トップとして独裁的な印象を受けたが、
基本的には著者の考え方には賛同する。
人として正しいことを続けることが重要である、
ことを再認識した本である。
本書は渡邊さんの若い頃どうすごし、何を考えていたかが色濃く反映されており
中身がすごく濃くてよかったです。
おとこは一度でも逃げたらおしまいです
という言葉が強烈に印象に残りました。
ワタミ(株)のカリスマ経営者、渡邊美樹氏の最新刊である。氏に依れば、運が向いてくるには、それなりの理由があるという。それを“4つの方程式”と言うらしい。端折ると、120%努力、原理原則、明るさ、正直、の四つなのだそうだ。予てから”予防と自衛”を唱えている私は今、食物農業、医療介護、教育をライフワークにされている氏に大層注目している。何故なら、これらの再建再生や活性化が、これからのわが国の根幹になると考えるからだ。やっぱり、氏は只者ではない。目の付け所が違う。要するに、お目が高いのだ。嘗ては世界に誇った日本の医療と教育。しかし、今は空前の灯火、崩壊の危機である。いや、既に崩壊しているかも。道路や橋やダムばかり作り続けている間に、世界最低水準の国民医療費と教育費公費負担の現実。モンスターペイシェントやモンスターペアレントの出現。同じ病理構造である。どちらもあまりに沈滞し、対立しているのだ。そこにひょっとして新風を吹き込むかもしれないのが、カリスマ・ワタミと私は見ているのだ。
それにしても、カリスマは、ポジティブ・シンキング(プラス思考)にあふれているのだ。実に素晴らしい。“起こることは全部いいこと。”“悪いことは、いいことの始まり。”“大したことじゃない”が口癖などなど。将に、”健康管理はストレス・コントロールから”を実践しおられるのだ。因みに、私は今、LOLASを実践中である。ストレス・コントロールはその柱の一つである(脚注を参照)。24歳で独立した青年社長も、既に48歳。50歳まであと2年。50で天命を知る。”天命”、即ち、これからの自分の方向性を決めるのに、あと2年なのだそうだ。それで、ポジティブ・シンキングの固まりのような筆者が、今、不安と焦燥感に溢れているという。このまま社長業のままでよいのかとのたまう。なにかもっと高い”山”がありそうだ、と感じるのだそうだ。2004年からは介護事業に進出し、更には、病院経営や教育部門にも活躍の分野をひろげておられる。どうやら、これらの部門=”山”にも一大センセイションを巻き起こす自信がおありになるようだ。
教育に関しては、”自ら気付いて、自ら変わる事”の大切さを訴えておられる。これも誠に素晴らしい。教育とは、成長のための環境ときっかけを提供しているだけで、あとは皆、勝手に成長するのだという。つまりは、伴走するだけだと仰る。カリスマの有名なキャッチである“夢“とは、成長のために、心のスイッチをオンにするための方便だという。この考え方は、私が強調している”自衛“にそのまま通ずるのだ。自衛とは、自分の身は自分で守ること。即ち、他力より自力が大切と言うこと。自分で感じて、考えて、自分で行動を起こさない限り、決して本物にはならない。全ては自分の責任と考え、行動する。そのための能力を獲得し、その癖を身に付ける必要がある。それには、教育(啓蒙)の重要性はいくら強調しても、し過ぎることはないのだ。
そして大切なのが“予防”である。これもカリスマのライフワーク(食物・農業と医療・介護)に通ずるのだ。予防とは、二次より一次が大切と言うこと。二次医療(今の一般医学、一般医療)より、一次医療(予防医学、未病医学)が遙かに重要だと私は常々訴えている。予防に勝るもの無し。今の医師・医療者には予防医学など、端から馬鹿にする人が多いが、私に言わせれば、まるで”逆さま”である。予防医学には生活習慣の改善、特に食習慣の見直し(何を食べるか、いつ食べるか、どんなインターバルで食べるか等々)が必須である。そう”医食同源”なのだ。そして最終的には、”ピンピン・コロリ”である。即ち、100歳近くまでシャキシャキ、元気に動き回れて、自活しており、生産的で、逝く時はポックリと、要介護期間は極、短く。出来れば、ゼロが理想であるが。この点でも食物・農業と医療・介護の改革者?になりうるかもしれないカリスマに大注目である。因みに、私は現在、SirtuinDietとLOLASで”医食同源”と”予防"を実践中なのだ(脚注を参照)。
月に一回は九州最高峰:屋久島・宮之浦岳(1936m)に登るという氏が、今後は、一体、どの”山”を登るのか(笑)??。天命を悟った?カリスマの50歳からの方向性に大注目、益々目が離せないのである。 前向きに生きたいヒト、運を掴みたいヒト、食物農業、医療介護、教育のどれかに少しでも興味があるヒト、そして、日本の将来をチョコッと憂うるヒトに一読をお勧めする。
(注)LOLAS(ローラス):Lifestyles Of Longevity And Sirtuins 。LOHASをもじったもの。恥ずかしながら、私のハンドルネームに使わせて貰っている。
LOHAS(ローハス):Lifestyles Of Health And Sustainability
SirtuinDiet(サーチュインダイエット):私が8ヶ月前(2007.07.)から実践中の”規則正しくない”食事法。かまいけ式の亜型。糖質ゼロ、1日一食夕食のみ、更に、プチ断食(48h)や本断食(72h)を時々絡ませる、食べたら速やかに睡る、長寿遺伝子Sirtuin活性化物質であるレスベラトロールを含む赤ワインやベリー類を積極的に摂る、等々がその柱。Sirtuinsの刺激を目指したCR食事法の一つで、食べる時は、腹一杯食べて、ガンガン飲むのがコツ。自分で言うのも変だが、まるで別人の様な体型になった。空腹感は全く無いので、リバウンドの可能性もゼロ。一回の食事で量をこなせない人にはお奨め出来ない。野生動物(特に肉食の。肥満は皆無)は、食べれる時は腹一杯食べ、すぐ寝る、全く食べられない日も都度つどある。これをマネていると理解すれば解りやすい。更に、運動法やストレス・コントロール法まで含め、包括的に健康長寿を目指したライフスタイルを、”LOLAS”として提唱させて戴いている。LOLASは自分への最高の投資で、かつ、最大の安全保障といえる。
Sir:Silent Information Regulatorの略 。21世紀の大発見で、ノーベル医学賞の有力候補。Silent Informationというのは眠っている遺伝子情報という意味。眠っている遺伝子を発現させたり、逆に黙らせたり、上流よりいろいろ制御する遺伝子群と、それより作られる酵素タンパク質の事で、実態はNAD 依存型脱アセチル化酵素であると解った。
Sirtuins:米国MITのガレンテ教授の発見した長寿遺伝子Sir2 のHomologues Family。 Sirtuin Familyは酵母のような原始的な生命体から、万物の霊長たる我々H・サピエンスまで見事なまでに保存されている。CRで活性化してくる。
CR:Caloric Restrictionの略と言われている。通常エネルギー摂取量の60%にカロリー制限するとSirtuinsが活性化してくる。従って”腹六分”がいいのだ。しかし、タンパク質と脂質の制限は奨められない。この二つは身体の大切な構成成分であり、また、体内で合成できない必須成分(必須アミノ酸と必須脂肪酸)も多く、栄養失調のリスクがあるからである。炭水化物の制限、即ち、Carbohydrate RestrictionのCRの方 が、ヒトではSirtuinsを活性化する安全かつ確実な方法と私は考えている。これからは、CRと言えばCarbohydrate Restriction(炭水化物制限)の事と理解して頂きたい。炭水化物はカロリー・エネルギー源・燃料としての意味しかなく、また食事でわざわざ外から摂らなくても、体内で幾らでも合成できるからである(糖新生)。”必須糖質”なるものは、ヒトには存在しないのだ。もっと言えば、炭水化物を体外から摂取するのは余りにリスクが大き過ぎる事を示す知見や証拠が、最近、次々と明らかになりつつある。
糖新生:肝臓(極一部は腎臓で)で糖以外の物質からグルコースを合成する事。アミノ酸を糖に変える経路(糖原性アミノ酸:アラニン,アスパラギン酸など)と中性脂肪(グリセロール)を糖に変える場合とがある。乳酸もアラニン経由で利用される。
筆者が運というものを感じはじめたのが、若き日の麻雀からだったというところに、個人的に非常に共感。(既に時間の無駄なのでやってないそうだが)
筆者の言っている内容的にはこれまでの本にかぶることが多いのだが、コムスン買収に関しての話しなど、書き下ろしでタイムリーなことも多くて、興味を持って読むことが出来た。
運という、なんとも定量的でなく、とらえどころの無いことについて、筆者がどのように接しており、考えており、大事にしているのか、この本には丁寧に書いてある。
間違えてはいけないのは、この本は運をつかむ為には、結局は日々の努力と全ての出来事を自分の責任であるととらえる姿勢が大事であるという論旨なのだ。
強運になるために特にオカルト的なことや、TIPSが書いてある本ではない。
渡邉氏の本がはじめての人はそこに注意。
筆者の本や言ってることが好きな人は、いつもどおり楽しく読めて、学びが多いと思います。お勧めします。