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メディア・バイアス あやしい健康情報とニセ科学 (光文社新書 (298))

メディア・バイアス あやしい健康情報とニセ科学 (光文社新書 (298))

メディア・バイアス あやしい健康情報とニセ科学 (光文社新書 (298))価格    :\ 777 (税込)
著者   :松永 和紀
発売日  :2007-04-17
発売会社 :光文社
評価    :★★★★☆ ( 37 のレビューがあります)
ジャンル :新書
可能時期 :通常24時間以内に発送
ASIN   :4334033989


「メディア・バイアス あやしい健康情報とニセ科学 (光文社新書 (298))」

のカスタマーレビュー

★★★★★ 

類書の中では一番

 多くの人々が憂えたり批判したりしているのだが、世間にはとんでもない「科学情報」が氾濫している。そのような擬似科学的なことについて、すでに著しい数の書物が出版されているが、その中では最も読まれるべき一冊である。感情的にただ羅列するのでもなく、また、皮肉に茶化したりするのでもなく、擬似科学がはびこる原因になっているさまざまな要素を丁寧かつ簡潔に説明している。擬似科学批判の本の中では真っ先に読まれるべきものであろう。

★★★★☆ 

本来常識であるべき非常識:十把一絡げな感もあるが

 たいへんに読みやすく、よくできた本である。健康情報という名でもたらされるさまざまな誤りが、人を如何に動かすかよくわかる。多くのレビュアー諸氏が既に述べているように、たいへん価値のある本である。特に、メディア自体の特質の問題、つまり故意なくしてもなお、報道がおかしな方向にいってしまうことの指摘は重要だ。私も某テレビ局からインタビューを受けた際、どこをどう曲解するとこんな話になるのかわからないような番組内での扱いになっていて吃驚したことがある。
しかし少し気になるのは、話が分かりやすい反面非常におおざっぱで、逆に誤解を招きかねないような記述が見えること。殆どの食品添加物に問題がないことは事実だが、全てではないのは確かだし、官側の機関によるデータが全て信頼しうるかというとそうでもない(タミフルの副作用報告集計なんか予測と逆のものだったからどこかに消えてしまったし)。みのもんた症候群は論外だが、しっかりした眼をもってものを判断するのは案外に難しい。乗せられやすい我々、日々のニュースに対する反応さえメディアの思惑通りになっているようだ。全地球的な情報が集まる中、身の回りのことだけの矮小な判断力しか持たなければ、太刀打ちすることは到底不可能。もっと広い視野を、と自戒する。ともあれ一読の価値あり。

★☆☆☆☆ 

この本自体にもバイアスがあるという認識を。

 科学情報について,報道を鵜呑みにするな,という視点では良書だと思う。

しかし,「あるある」や「みのもんた症候群」,ニセ科学などについての記述は
ともかく,例えば環境ホルモンのような,まだ研究途上にあるものについて「騒動」
などと一蹴するような姿勢の著者が,「メディア・バイアス」を語ることには違和感
がある。

例えば環境ホルモンについては,実際にまだまだ新しい知見は出続けており,
環境ホルモンの一種,ビスフェノールAについてはアメリカ政府が「現在の摂取量が、
胎児や子供に対し、神経系や行動、乳腺へ影響する懸念がある」という報告書を出した
ばかりだ。

また,この著書が著作の中で「冷静」などと好意的に取り上げている人々も,一方から
見れば,市場経済における弱者にリスクを受任させようとする強者の論を振りかざして
いる,と批判されてきている人でもある。

この本もまた,メディア・バイアスの一つであり,鵜呑みにしてはいけないと
いうことを認識しつつ読むべきだろう。

★★★★☆ 

胎児や幼児は別だったんだ

 妊娠を機に「無農薬」やら「せっけん」やらに走りそうになった時
理系の友人から「一概に悪いといえない」という説を教えてもらったことがある。
妊婦向けの本などだと大概「化学調味料は悪者」なため、もっとフェアな目でみなくては
いけないのだな、と思っていた。この本を読むまでは。

「マウスで安全な基準の100分の1の量を超えないようにしているから安心」という
農薬も結局「幼児や胎児には」今後の調査が待たれるのですね。人が無農薬や有機に
走るきっかけというのは、出産や病気などが多いと思うので、そういう人にとっては
決してマスコミの「オーバー」で「偏った情報」もないほうがいいものではないのかも
しれない。少なくとも問題提起にはなる。

とはいえ農薬の部分や添加物、化学物質過敏症の話などうなずけることばかりで
とても勉強になった。「しょうゆも一気に飲めば死ぬ」というのと同じ話(違うかも
しれないけど)と考えれば、農薬の基準値はいかに安全につくられているのかも
わかる。

しかし著者にも何かのバイアスがあるかもしれない。(本人も慎重にそうならない
ように気をつけているのは感じられるが) たとえば【遺伝子組み換え作物では
膨大な検査をしたのでもう大丈夫】と言っているけれども この作物が最初に実用化
されたのが96年。まだまだいつでも「大丈夫だといわれていたのに・・・」という
実験結果があらわれてもおかしくない。と、文系の私などは過去の経験から思う。
悪い結果が出るまで検査をし続けるのか?と科学者からは笑われるかもしれないが
それは「科学は完全」というバイアスなのかもしれなくはないか?科学ではわからない
けれども麻痺が起こるもの(たとえば医療用の麻酔)とかもあるではないか。

特に自分のためではなく、胎児・幼児のために食品について考えている人の場合、
著者のいう「科学的に安全な」は「まだ科学的にダメという結果を見つけられて
いないだけ」と思ってしまうことがあると・・・そう思う私は マイナスイオンに
踊る人と同じレベルにいるだけの話なのだろうか。

とはいえ、ベストセラーの「環境問題はなぜウソが〜」などと比べると非常に文章も
うまく説得力がある。さすがはプロの書き手だと感じさせた。

★★★★★ 

本書が追っている相手は我々の想像を超えて大きいのかもしれない

 本書、第8章は、
「一見無関係のマイナスイオンと水からの伝言を調べていくと、一人の人物につながりました。」
という書き出しで始まるいささか唐突な記述で終わります。(慎重に実名は秘されていますが)
最近になって、この「人物」が不祥事のため「ある要職」を辞したとのニュースがマスコミを賑わしました。
本書が追っている相手は我々の想像を超えて大きいのかもしれない、との思いを新たにしました。
著者の真摯な姿勢に頭が下がる思いです。

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