価格 :\ 460 (税込)
著者 :沢木 耕太郎
発売日 :1994-05
発売会社 :新潮社
評価 :★★★★★ ( 8 のレビューがあります)
ジャンル :文庫
可能時期 :通常24時間以内に発送
ASIN :4101235090
アジアからヨーロッパへと移動して行きます。
トルコとギリシャの旅ですが、アジアからヨーロッパへと街のようすが変わっていくのが分かります。
長旅で慣れてきたのか、現地の人たちとの触れ合いが多くなってきているように感じました。
この巻では特にトルコからギリシャへの国境を越える部分が面白かったです。
確かに彼にはテレビも新刊本も不必要だったろう。しかし、彼もまた人だけは必要としていたのではなかったか。 その時私は、自分が胸のうちで、彼もまた、と呟いていたことに気がついた。そう、彼もまた、と・・・。スパルタの町はずれで出会った老人を思い出して沢木さんはこう書いている。凄く、物凄く心に響く一文でした。
潔い滅び!とか、李賀の言葉とか終盤に差し掛かり、哲学的な哀愁漂う旅の中でTとCのチャイの違いに「なるほど!!」と納得してしまった私でした。
この巻になると、旅の終わりを意識した著述が多くなり、
旅の向こう側に何があるのかを知りたくなってくる。
又この巻は東洋的な旅から西洋社会に入った事での
心境の変化も克明に描かれていて非常に興味がもてた。
ヨーロッパとアジアそれぞれ訪れたことがあり、その
違いは体感としてしっているつもりだったが、この
本を読むともっと泥臭いものを感じた。
これまでの巻とは違い、
人は助けられまた助けるという
人の巡りあわせというものを感じさせられる。
旅にでると、その土地の人に助けられるというのはよくあるが、
使者という役割をするということはめったにないことだろう。
5巻は「使者」という役目を中心に描いているが、
どうやってその役目を果たすことができるのか、
気にならずにはいられなかった。
著者が、バスを利用してのユーラシア大陸横断を行った際の旅行記です。ただ旅行記といっても有名な観光地に行くといった旅行ではなくその町に行って人とのふれあい、また街の雰囲気から行く場所、滞在期間を決めるというきわめて自由な旅行です。
読めば何かを感じさせてくれる数少ないほんのひとつです。