価格 :\ 693 (税込)
著者 :盧 廷潤, 二宮 清純
発売日 :2002-04
発売会社 :講談社
評価 :★★☆☆☆ ( 1 のレビューがあります)
ジャンル :新書
ASIN :4061496069
90年代も半ば、あるサッカー番組の編集を手伝っていたことがある。
毎週土曜日の夜、スタジオに詰めて、各地から届くJリーグの映像をダイジェストに編集する。
毎週担当の試合が決められて「これは!」というシーンを取り上げる。
その夜の〈担当試合〉はサンフレッチェ広島vsどこだっけかなぁ・・・。
右サイドでノ・ジョンユンが孤立している。大声を出してサポートを呼んでいるが誰も駆け寄っていかない。
番組でそのシーンを取り上げたら、ゲストの広島の選手(森保だっけか・・・?)が「ノがボール持ったら勝負させる決め事なんですよ。チームとして」。
要はサポートには行かなくて良いんだと。
あの頃、広島の監督はたぶんヤンセン。
そして、ノはヤンセンとはうまくいってなかった。
そしてそもそも、ノはドリブラーではなかった。
Jリーグ入りするまで一貫してDFだった!
そうだったのか・・・。
僕が本書を読んで得た〈発見〉は、それだけ。
ノという選手は結構インテリっちゅうか頭の良い選手で、しかもリベラルな考え方をするみたい。
そういう印象を持っていた。
そのノが書いた「日韓サッカー文化論」ということで、結構期待したんですけどねぇ。
結局、彼の「体験談」にとどまってしまって、そこから踏み込んだ日韓の〈比較文化論〉には至っていない。
韓国サッカー界の〈内幕〉についての記述もあるにはあったが、既に周知のことばかり。
オランダでプレーした1年間についても、体験談としては面白かったのだが・・・。
もう一歩突き抜けた企画にならなかったもんかいな。
残念な一冊。
ノ・ジョンユンであればもっとやれるだけのポテンシャルがあるだろうに。
監修者!あんたこの企画のコーディネーターでしょ?しっかりせんかい!