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勝負の分かれ目〈上〉 (角川文庫)

勝負の分かれ目〈上〉 (角川文庫)

勝負の分かれ目〈上〉 (角川文庫)価格    :\ 920 (税込)
著者   :下山 進
発売日  :2002-01
発売会社 :角川書店
評価    :★★★★☆ ( 3 のレビューがあります)
ジャンル :文庫
ASIN   :4043628013


「勝負の分かれ目〈上〉 (角川文庫)」

のカスタマーレビュー

★★★★★ 

私たちの生きている、今の世界を知るために。

 現代社会が、地球規模の金融・経済状勢によって、さまざまな影響を受けていることに、異論はないと思います。この本は、そんな金融・経済状勢を、日本と世界に知らせている情報産業の(主として1945年以降の)興亡を描いた傑作です。1945年以降の世界って、冷戦とその終結という政治的な流れと同時に、経済面では世界規模の統一市場が加速度的に形成されていく…という大きな潮流があったわけなんだけど、その流れの中で、ロイター、時事通信、日本経済新聞社、そしてブルームバーグ…これらの情報産業が興亡する様子を、さまざまなエピソードを交えて、かなりわかりやすく描き出しています。衰退しつつあったロイターが、金融情報部門に乗り出すことで、起死回生を図り、企業としての姿を模索する日経と時事通信の姿を描く上巻。爆発的な技術革新の流れの中で、新しい技術を伴って登場するブルームバーグ、生き残りを賭けて苦闘する日経と時事通信、そして新たな変化を求めるロイター、それぞれの姿を描く下巻。そしてこれら企業の中で、さまざまな生き様をする人々の姿。文庫では最初に出版された1999年以降、2001年までのその後が、「あとがき」の後に「新章」として追加されています。この本で取り上げられている以前の、純粋な通信社としてのロイター(笑)については、「ニュースの商人 ロイター」という本がおすすめ。また日経新聞の総合情報産業化への歩みは「メディアの興亡」で取り上げられています。個人的には、この二冊の続編という感じで読みました。
そして、1945年以降の、世界経済の大きな流れを掴むなら「市場 対 国家」との併読を。最後に。
この本の23章を読んだ時、思わず涙が出ました。読んでみてください。

★★★★☆ 

ジャーナリズムの面白さ

 この本の中に書かれていた、「金とは情報である」に興味を持つ。前半世紀のジャーナリズムを書いた本。経済や金融、テクノロジーなどをベース。つまりは日経、ロイター、ブルームバーグ、共同通信、時事など盛りだくさん。上下で1000ページほど。けっこうな分量。ノンフィクションだが、物語の体をとっているので読みやすい。引き込まれる。ジャーナリズムの変容、そして情報という不可解なものに焦点をあて話は進む。情報とはなんなのか。経済との関連などを含め、必読の一冊である。

★★★★☆ 

普段あまり知る機会のない世界?!

 毎日ニュースを運ぶ新聞社やTV局にニュースを卸売りする通信社の内側は普段あまり知られていません。ましてや一般的なニュースではなく、膨大な金融・株価マーケットのデータがいかに流れ、それをめぐって通信社たちがどのように競争してきたかなどは、製造業や銀行業、流通業などとは違って、想像することも難しいのではないでしょうか。でも実はこのデータが巨大な資金の動きを支え、データを扱うものに多くの利益をかつては生み、そして時代の変化・通信手段の発達によって変転としてきたのです。
この小説は、外資・国内の通信社を実名であげ、実際にあったことをルポルタージュしています。とてもわかりやすく書かれていますので、一度読んでみると面白いと思います。

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