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日本の弓術 (岩波文庫)

日本の弓術 (岩波文庫)

日本の弓術 (岩波文庫)価格    :\ 483 (税込)
著者   :オイゲン ヘリゲル
発売日  :1982-10
発売会社 :岩波書店
評価    :★★★★☆ ( 17 のレビューがあります)
ジャンル :文庫
可能時期 :通常24時間以内に発送
ASIN   :4003366115


「日本の弓術 (岩波文庫)」

のカスタマーレビュー

★★★★★ 

矢を射る緊張感

 特に描写が綿密で事細かいという訳ではない。
しかし、その矢を射る一瞬の緊張感に鳥肌が立ちました。
とても豊かで充実した時間を過ごす事のできる一冊です。

★★★★☆ 

欧州人を無我の境地に導いた日本の弓術

  一心不乱の猛稽古の果てに無我の境地あり。無我の境地に至りて人は無意識に人為を超越する神技を発現す。悟る悟りは悟りに非ず、悟らで悟るが悟りなり。

弓術に限らず、武芸全般、文筆、音楽、芸術、料理など、仏教とは直接的に関係のない活動が禅の修業に成り得ること、人は誰でも身近に神仏を感じ得ることを教えてくれる名著がこの日本の弓術です。

★★★☆☆ 

残身は(残心)だが離れは無心

 弓道というスポーツを未経験者に説明することはとても難しい。引き絞られた矢が動力を得るためには、その矢を支える右手を「離す」という、意識的な動作を要する。しかし弓道において語られる「離れ」とは、引き分けきった弓矢の静的な状態から、まったくの無意識に生じるものだ。教義としての無意識的な「離れ」と物理的な事実としての意識的な「離す」は天と地ほどの差がある。それを言葉で説明することはとても難しい。まさに「やればわかるよ」の世界だ。一般に西欧文化における「論理」と比較する概念で東洋思想、とりわけ陽明学における「情理」が語られることが多いが、そのほとんどは西欧からの侮蔑に対する抗弁として生まれ出てきたものだった。本書は逆であり、外国人が弓道を習得する過程を通じて欧米文化の「論理性」と日本文化の「非論理性」を鋭く比較した、大変面白い一冊だと思う。弓道経験者ならなお面白い。

★☆☆☆☆ 

神秘の本

 確かに、弓道において精神の働きは大事である・・・が、弓を操る術を満足に身に付けていない者がこんな事を吹聴しても、一笑に付されるのがおちである。阿波研造氏は達人の域に達していたのだろうから精神射を唱える資格もあろうが、ヘリゲル氏本人はそれだけ上達していたのか?闇夜の継矢も、偶然の賜物に過ぎない。もし矢が明後日の方向に飛んでいたなら、この著述はされなかったのではないか。人はすべからく神秘的なものに弱い。「日本の弓術」というタイトルは本書の趣旨にそぐわない。「私は見た!弓術の神秘!」とでもした方が万人受けしただろう。まあ、ヘリゲル氏が晩年に到って全ての本を焼き尽くした潔さには敬服する。

★★★★☆ 

心が静かになる好著だった。

 昭和のはじめに、日本に赴任したドイツ人の哲学家と、日本の弓道の偉大な先生の、弓道とその練習を通じた交流をベースに、禅や日本の思想のベースにふれた本。
弓道を練習し、有段者までなったへリンゲル氏が、ドイツに戻り講演した内容を翻訳したもの。
もちろん話しそのもの、時代背景は古いのだが、師弟愛や禅など。いろいろ考えさせられた。
一般ドイツ人への講演なので、弓道に興味がない人にも、楽しめる本。日本の術や道がつくものに対する思想的な背景を考察したい人に。アウトサイダーから見た、そうした日本的物の解釈として。
心が静かになるとてもよい本だった。

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